「国の借金1,000兆円」「国民1人あたり~~万円」という勘違いを正そう1
「国の借金がヤバいから自分たちの世代で返さなければ」
「未来の子供たちにツケを回らせない」
という考えの方もいるし、
「国債発行は国民にお金を流し、経済を成長させる」
「いま政府が借金を増やせば、将来的に子供のためになる」
という考えも、ネットを探せばいくらでも見つかります。
では、どちらが正しいのか。
…と考える方もいるでしょうが、まずは事実を確認していただければと思います。
「国の借金」という言葉は少し曖昧なので、これを直します。
ここでいう「国」とは、日本ですね。
つまり、日本はどこからか借金をしている、ということになります。
どこでしょう。
「国」と平等に扱えるのは「ほかの国」です。
つまり外国から借金、「海外部門の借金」といえます。
日本は戦後1953年から、アメリカから"復興資金"という借金を借りていました。
そしてそれは1990年に完済しています。
実際日本は1980年代以降、一貫して黒字で、借金どころか海外への貸しは現在2021年までずっと世界第1位であり続けています。
参考URL
http://www.world-economic-review.jp/impact/article1439.html
なので「国の借金1,000兆円」=「海外への借金1,000兆円」とは言えません。
ならば1,000兆円の借金とは何の話なのか。
ヒントは、「国の借金」の英訳「Government debt」
Government=政府
debt=負債
つまり「政府の負債」が正解、となります。